Ornette Coleman / オーネット・コールマン - 100Sax.com

Ornette Coleman / オーネット・コールマン
Biography

オーネット・コールマン(Ornette Coleman, 1930年3月9日 – )は、アメリカ合衆国テキサス州フォートワース生まれのジャズ・サックス奏者。アルトサックスの他、トランペットやヴァイオリンもこなす。1960年代の、フリージャズの時代を牽引した。

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Ornette Coleman / オーネット・コールマンの活躍

1930年に南部テキサス州で生まれた。学生時代は、R&Bやビバップを演奏していたという。ニューオーリンズやバトン・ルージュで演奏をした後、西海岸のロサンゼルスへ演奏旅行。最初テナー・サックスを始め、後にアルト・サックスに転向した。

ロサンゼルスのコンテンポラリー・レコードと契約し、1958年、ドン・チェリーらを従えて初のリーダー・アルバム『サムシング・エルス!!!!』を発表。同レーベルではアルバム2枚の録音を残した。その後、オーネットの才能を高く評価していたジョン・ルイス(MJQ)の勧めでニューヨークに移り、1959年にアトランティック・レコードに移籍。そして、チャーリー・ヘイデンやドン・チェリーらと、『ジャズ来るべきもの』『フリー・ジャズ』といった実験的な前衛作品を発表。カントリー・ブルース・シンガーが、ジャズを演奏しているようだ、とも評された。

オーネットが生み出した新しい音楽は、一大センセーションを巻き起こした。ミュージシャンの間でも、前述のジョン・ルイスが在籍するモダン・ジャズ・カルテットのメンバー達から高く評価される一方、マイルス・デイヴィスやマックス・ローチからは批判された。しかし、オーネットの先進性は、フリー・ジャズという新たな流れを生み出していった。

  

1960年代には、トランペットやヴァイオリンもマスターし、自身のリーダー・アルバムで成果を披露。また、ジャッキー・マクリーンのアルバム『ニュー・アンド・オールド・ゴスペル』(1967年)等にもトランペット奏者として参加している。

1970年代後半からは、エレクトリック・ジャズの領域にも手を染め、フリー・ファンクとも呼ばれるファンキーなアルバムを制作した。この頃に「ハーモロディクス理論」という独自の理論を考案する。当時のバンドのメンバーにはジェイムス・ブラッド・ウルマーや、ロナルド・シャノン・ジャクソンらがいた。また、70年代後半の「ダンシング・イン・ユア・ヘッド」では、モロッコのジュジューカのミュージシャンたちとも共演している。

1991年公開の映画『裸のランチ』の音楽にも参加。

2001年、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。ジャズ・ミュージシャンでこの賞を受賞しているのは、オーネット以外ではオスカー・ピーターソンのみである。

2007年、ピューリッツァー賞、グラミー功労賞を受賞。