Wayne Shorter / ウェイン・ショーター - 100Sax.com

Wayne Shorter / ウェイン・ショーター
Biography

ウェイン・ショーター(Wayne Shorter, 1933年8月25日 – )は、ジャズのテナーサックス・ソプラノサックス奏者。
アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューアーク生まれ。

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Wayne Shorter / ウェイン・ショーターの生い立ちと経歴

33年8月25日、アメリカ・ニュージャージー州ニューアーク生まれ。
ウェイン・ショーターが初めて手にした楽器はクラリネットであるが、10代後半にテナー・サックスへ転向した。50年代半ば、ニューヨーク大学在学中にホレス・シルヴァー率いるバンドを始め数々のグループで演奏。後に2年間軍隊へ――また、除隊後に出逢ったジョン・コルトレーンからは音楽理論的に貴重な影響を得たという。
59年、ショーターはアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの一員に加わり63年まで活躍。翌年から70年まではマイルス・デイヴィスと共演している。70年終わりからはジョー・ザヴィヌルと強力なタッグを組み、ご存知ウェザー・リポートを結成。また、彼はブレイキーやデイヴィスと仕事をしている間も沢山の楽曲を書きあげるのと同時に、自分名義でも<ブルーノート>でレコーディング作を残している。 
80年代半ばには自らバンドをリードし、他ミュージシャンとのコラボレイトも積極的にこなしていたためウェザー・リポートとしての活動は減っていったが、着々とハード・バップの第一人者となっていった。
情熱的でタフでとがった演奏方法は、ブレイキーのバンドがもつアグレッシヴな性質と見事に一致していたが、デイヴィスと共演した期間は逆に穏やかな一面が際立ち、さらにショーターの音楽性に深みを与えたといえる。また、ザヴィヌルとの時間を通じて、フュージョンという自由な形式をより満喫している様子がリスナーにもひしひしと伝わることだろう。
コンポーザーとしてのウェイン・ショーターも、アート・ブレイキーの代表作を生み出した重要人物の1人であり、60年代後半のマイルス・デイヴィスの楽曲にも非常に貢献している。――その斬新なスタイルがハード・バップやフュージョンに大きな影響を与え、その想像力と創造性はジャズ界においても随一。常に新天地を追い求めると同時に、幅広い音楽知識をもって過去と未来をつなぐ偉大なるアーティストである。